myounakodawari’s blog

凄くない、ヤバくない高専生のブログ。DIY、ガジェット、PC ... etc.

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【DIY】三角関数を使ってiPadスタンドを作った|sin cos tanは便利です

 

三角関数は無意味

三角関数よりも金融経済を学ぶべきではないか」
という藤巻健太衆議院議員暴論 ご意見が話題となりました。確かに三角関数なんて人によっては使わないでしょう。しかし、教育においてほとんどの人が使わないことを知るのは大事です。

高校、大学の専門的な教科は別として、数学や国語などの基礎科目はあくまで、「世の中にはこういう学問があります。興味があれば深く学んでみてね。」っていうものです。入り口の場所を教えてくれるだけですね。そのくらいは教えてもらわないとどこに行けばいいのか分からないですから。

というのは、確か『容疑者xの献身』に書いてあったことです。探偵ガリレオシリーズの1冊ですが、単体でも読めるので気になった方は読んでみてください。

三角関数を使おう

本題に入りましょう。今回は、そんな無価値な三角関数に興味を持ってもらうために、身近なもので簡単な計算をしてみます。

このくらいの角度で使えたらいいなぁ

唐突ですが、iPadのスタンドが作りたくなってきました。机に直接置くと蛍光灯とかが反射して見にくいので、13度くらいの角度で置けれると便利です。ということで、作っていきましょう。

計算

図1 横から見た図

図1の水色の部分がiPadです。オレンジの部分を作るので、bの長さが必要です。緑の部分が直角三角形になっているので、簡単な三角比が使えますね。

図2 上下反転

図2より、
tanθ=b/a
であることが分かります。両辺にaをかけると
b=a*tanθ
だと分かります。

今回はθが13度、aは167mmです。これを当てはめると
b=167*tan13°

計算は関数電卓に頼る

関数電卓にぶち込めば
b≒39
これで、bが39mmになるスタンドを作ればいいと分かりました。

設計

きったねぇ図

bを39mmとしてスタンドの各部を設計していきます。メモ程度の図ですみません。CADで書き直すのは面倒なので勘弁してください。

加工

合板でない木材だと方向によって弱いので角の部分で割れそうなので合板で作ります。ラワン合板の切れ端があったのでこれを使いましょう。

カット

鋸で切りました。細かい部分とかは割れないように鑿で切れ目を入れています。

完成

てきとうにやすりがけをしてダイソーのクリアーを吹きました。これで完成です。この記事、計算過程の方が長いですね()

完成

望み通りの品

望んでいた角度でiPadを使うことができるスタンドを作ることができました。三角関数は使わない?使おうとしないだけでしょ

ホーム画面のカスタマイズには”テーマ”アプリが便利|今週のお題「ホーム画面」

今週のお題「ホーム画面」

今週先週のお題

久しぶりにはてなブログ今週のお題で記事を書こうかと思って書き始めたのに1週間経ってしまいました。ということで、先週のお題やっていきましょう!

お題は「ホーム画面」。少し前に学校で話していたテーマというアプリを紹介したいなと思います。あ、ちなみにAndroid端末の話です。iPhoneユーザーの皆さんごめんなさい。

テーマ

MIUI テーマ

皆さんはホーム画面の背景はどのようにカスタマイズしていますか?設定アプリから壁紙を変えるというのは誰でもやっていると思います。それに加えて、ストアでアイコンパックを入手し、お洒落にカスタマイズしている人もいますね。筆者は面倒なのでそこまでやりません。そこで便利なのがテーマというアプリです。全てのスマホに最初からインストールされているわけではないですが、EMUI(Huaweiスマホ)とかMIUI(Xiaomiスマホ)だと入ってると思います。

テーマアプリとは

MIUI テーマアプリ トップ

テーマアプリを使うと、壁紙やアイコン、ロック画面などを一括で変更することができます。特にロック画面などは時計が変わっていたり、アニメーションが入っていたりと、手が込んだものが多くて選ぶのが楽しいです。

そんな感じで、簡単にお洒落なUIにできて便利なのですが、最近学校で話していた感じだと知らない人が多そうだったので紹介してみました。

ダウンロードも可能

Huaweiのテーマアプリはプレイストアからダウンロードすることが可能です...が、筆者のXiaomi 11Tだとクラッシュして使えませんでした。Huaweiスマホにプリインストールされているテーマアプリが他の端末でも使えるなら便利だと思います。筆者はそのクラッシュしたスマホHuaweiスマホしか持っていないので試せませんが、動作確認の取れた人がいましたら、是非コメントください。

play.google.com

FlexiSpot セール情報 & EF1長期使用レビュー #FS525 #FlexiSpot525

以前レビューしたデスク

電動昇降デスク

数週間前にFlexiSpotのEF1という電動昇降デスクをレビューしたが、そのFlexiSpotが6週年記念セールをやるらしい。いい機会なので、セール情報の流布を兼ねて、ある程度使った上での感想を書いていきたい。

 

myounakodawari.hatenablog.com

長期使用レビュー

不満が

FlexiSpot EF1

遠隔授業などもあり、長時間PC作業をする機会も多かった。それだけ使えばある程度粗が見えてきそうなものだが、今のところ不満と呼べるような不満はない。「実際に使ってみましたが、結局昇降しなくなりました。」とかあればネタ的には面白いのだが、メモリー機能のおかげで、思ったよりも高頻度で活用してしまっている。電動昇降デスクとしては安い部類に入る製品なので何かしら不満が出てくるものだろうと思っていたので意外に思っている。

実感した効果

スタンディングデスクとして

電動昇降デスクを使うと眠くなりにくいというのをよく目にするが、実際に使ってみたところ、普通に眠かった。さすがに寝落ちしそうになることはないので、全く効果がないわけではないが、人間の脳は長時間作業すれば疲労がたまるようにできているので、電動昇降デスクにしたから1日に20時間仕事できるようになるというわけではないというのはご理解いただきたい。

そうは言っても、身体の疲労は結構違う。今までは一つの姿勢で作業し続けるしかなかったが、電動昇降デスクにしたことで、立ったり座ったり、時には数センチだけ高さを変えてみたりと、いろいろな姿勢で作業できるようになった。筆者は腰が弱弱なので、長時間の作業では必ず腰痛に悩まされていたが、電動昇降デスクを使うようになってから、かなり楽になった。この快適さを知ってしまったからには、今後デスクを買うことがあっても必ず電動昇降デスクを選ぶと思う。

追加装備

使ってみる中で、これがあるといいなと思ったものがあったので、用意した。

一つ目がそこそこの厚みのスリッパ。スタンディングデスクとして使う際に、素足だと足が痛くなりやすいので、399円のクロッ〇スもどきを買ってみた。ちょっと快適になった。

二つ目がコンセント。電動なので、デスク自体に一つ必要なうえに、PC関連の配線は昇降させても問題ないように余裕を持った長さが必要だ。仕方なく、少し離れたところにあるコンセントから悪魔の所業と言えるレベルのタコ足配線をしていたが、見た目的にも安全面でもよろしくない。そこでデスクの下にコンセントを増設してみた。皆さんはこんな力技を使わずに、コンセントの近くに設置してください。その方が簡単です。

セール情報

2022/5/23(月)0:00~2022/5/25(水)23:59にFlexiSpot公式サイトでFlexiSpot6周年記念キャンペーンがある。

以下の3つのキャンペーンがあり、かなりお得なので気になっている方はこの機会を狙ってみるのがよさそうだ。

・先着5名、全額返金
・最大3,300円の購入割引
・特選タイムセール

先着5名に全額返金というのがゲットできればめちゃくちゃ嬉しいでしょうが、それを抜きにしても、特選タイムセールの値下げ幅が大きいのでチャンスです。

上はタイムセールの価格表。最初に一つだけ言わせてください。メーカーから「この画像を加えて宣伝しろ」と貰ったものなので、筆者が作ったものではない。こんな独特な色の表を筆者は作らない!

見てもらえば分かると思うが、EF1が22880円になってたり、上位モデルのE8が18150円も安くなったりと、かなり力の入ったセールだ。以下のリンクからとべるので気になるものがあればご覧ください。

#FlexiSpot525

宣伝

先ほどYouTubeの方にレビュー動画を投稿したので良ければ見てみてください。

youtu.be

〈各種リンク〉

myounakodawari.hatenablog.com

FlexiSpot

EF1 商品ページ

#FlexiSpot525

夏が近いのでノートPCのCPUグリスを塗り替えた(HP ENVY X360 13)

ファンがうるさい

筆者のメインPC

最近PCのファンがうるさくなってきたような気がする。メインで使っているノートパソコンは2018年発売のものなので、たまにジャンクPCで遊んでる筆者には新しいPCのように感じていた。でも中古で買って動画編集などの重労働を長時間させているので衰えてきててもおかしくない。

長く使っているPCで熱が籠るようになるというのはよくあること。前に出会った10年もののノートPCは排気口に厚く埃が溜まり、まともに動作しないほど熱が籠っていた。

さすがにこのPCは筆者がメインで使っているものなのでそこまで酷くはないが、そろそろ内部の清掃とCPUグリスの塗り替えをしておこう。

分解

このパソコン(ENVY X360 13)の分解はそこまで難しくない。裏蓋を外せばすぐにメインボードにアクセスできる。

裏蓋は見えているトルクスネジ2本と、ゴム足の下の6本のネジを外し、隙間に箆状のものを刺してバキバキやると外せます。傷がつくので樹脂製の箆を使った方がいいでしょう。(金属の箆しかなかったから最初だけ金属の箆で開けて後は指と爪で頑張った。)

作業前にバッテリーのコネクタを外して起きましょう。最近のPCはCMOS電池がないため、バッテリーを外すとUEFIが初期化されて面倒だけど仕方ない。

ヒートシンクとファンが一体になっているのでまとめて外します。コネクタを外し忘れないように気を付けましょう。

小さいノートパソコンのぎゅうぎゅう詰めになってる感じ好き。デスクトップとかでも馬鹿でかいゲーミングPCよりもミニPCの方がなんかいいなと思う。

矢印で示してあるのがCPU。触ってみたけどグリスはまだ生きてそうだった。無駄だったかもしれない。でもここまで来たからには塗り替える。

ファンうっす

CPUグリス

先ずは古いグリスをそぎ落とす。今回は完全に乾いてないから簡単に拭き取れた。酷いものだと爪楊枝や無水エタノールが必要になるかもしれない。

使うのはMX-4。そこそこ安くて性能も十分なのでおすすめ。

ヒートスプレッダの上に少し載せて塗り広げた。デスクトップPCの場合はCPUクーラーを押し付ける力で広がるので塗り広げなくても良いが、ノートの場合はヒートシンクを押し付ける力が弱いので箆で広げた方が良いと思う。(個人の意見です)

後はファンを軽く掃除して組み戻した。

動作確認

無事に起動した。先ずはUEFIが初期化されているため、設定をやり直す。このPCはキーボードの一部を変更しているだけなのですぐに終わった。

とりあえずCINEBENCH R20を回してみた。グリス塗り替え前と比べてスコアが15ptsアップしたが、正直誤差だと思う。

意味はあったのか

ファンの音が少し静かになったような気がしないでもない。でもしなくても特に問題はなかったかな。でもあと2年は使い倒すつもりだからここらで一度CPUグリスを塗り替えておくと安心して使える。

関連記事

過去の自分が馬鹿みたいな検証をしてるのでそちらもどうぞ

 

myounakodawari.hatenablog.com

 

水月雨(MOONDROP)CHUは低価格帯イヤホンの新たな刺客になり得るのか?【レビュー】

MOONDROP CHU

水月雨の新製品

水月雨(MOONDROP)がまた低価格帯のイヤホンを発売。もちろん即ポチった。届いてからしばらく使ってみたので、久しぶりにイヤホンのレビューを書いていこうと思う。

水月雨(MOONDROP)とは

水月雨(MOONDROP)Quarks

まだ日本での知名度は高くないと思うので、少し水月雨というメーカーについても解説しておこう。

馴染みのある漢字表記のメーカー名なので、日本メーカーと思うかもしれないが、水月雨は中国メーカーだ。社長は日本文化(オタク文化)が好きで、日本語にも通じているので、日本でも使われている漢字を選んだのかもしれない。

中華メーカーとしては珍しい、素直な綺麗な音を出すイヤホンを作ってくれるため、中国版finalと呼ばれることも多い。昨年発売されたQuarksは、価格に対して音が良すぎるとTwitterでバズり、一時期日本の主要サイトから在庫が消滅した。現在はQuarksの在庫は復活しているので、興味がある人はこちらも確認していただきたい。

myounakodawari.hatenablog.com

もちろん低価格帯だけでなく、高価格帯の製品もあるのだが、筆者はまだ購入できていないのでそちらについては分からない。ネットでの情報を見る限り、どれも非常に評価が高いので購入したいとは思っている。

MOONDROP CHU

発売されたイヤホンは、CHUという20ドルの低価格帯イヤホン。漢字表記だと「水月雨 竹」といったところだろうか。CHUというのは竹という字の中国語読みらしい。ちなみに、イヤホンの素材に竹は使われていない。馬鹿みたいにドライバーを増やしまくっているメーカーが多い中、CHUは10mmのドライバー一つしか搭載していない。このシンプルな構成を低価格でどう調理したのか。非常に楽しみだ。

開封

 

環境に悪そうな綺麗なパッケージ

SHENZHENA Audioで購入したところ、2週間もかからずに届いた(たぶん。正確には覚えてない)。パッケージは20ドルのイヤホンにしては豪華に見える。描かれているのは竹取物語かぐや姫をイメージしているのだろうか。

高級感があるが20ドル()

開けるとスポンジで梱包されたイヤホン本体が見られる。Quarksもそうだったが、MOONDROPは低価格でも丁寧に梱包されていて開封が楽しい。

付属品は豪華な方かな

全部出した。中身はイヤホン本体、イヤーピース、イヤーフック、収納ケース、紙。

観察

本体は亜鉛合金

イヤホン本体は亜鉛合金でできていて、安っぽさはない。ハウジングは楕円形なのでよくフィットするということはないが、コンパクトで耳への収まりはいい。

ケーブルは太目で半透明なタイプ。少しゴムっぽい感じで、耳掛け式という形状も相まってよく絡まる。数年経ったら加水分解しそうな気がする。もちろん低価格帯なのでリケーブルはできない。

清泉イヤーピースが付属

イヤーピースは上位モデルにも使用されている清泉-Spring Tipsが付属していた。柔らかめだが、適切に補強が入っているのでフィット感は高い。共振を抑えて高音が... っていうのはよく分からない。

音場

音のレビューをする際に、最初に音場について書くというのはどうかと思うが、聴き始めて最初に驚かされた項目なので最初に書こうと思う。

音場は広いというよりも明白であるという表現が相応しいだろう。こんなにはっきりと音場というものを感じられるイヤホンは初めてかもしれない。明らかに20ドルのイヤホンで感じられるものではない。

高音、中音

高音、中音は素材そのままといった印象だ。楽器もボーカルも原音に忠実に鳴らそうとしてくれているような気がする。ドンシャリイヤホンや艶っぽいfinal E3000などと比べると特徴のない音だと思うかもしれないが、悪い音ではない。

低音

低音は安っぽさはないが、ある程度音量を上げないと行方不明になりそうなほど控えめだ。曲によっては迫力が足りないと感じる。

合う曲

独白/DUSTCELL

youtu.be明白な音場表現、忠実な中高音域のおかげで、空気感まで伝わってくるようだ。EMAさんのボーカルとの相性も良いのだと思う。

ただ声一つ/ロクデナシ

youtu.beボーカルが前面に出てきて聴きやすい。しかし、楽器の音も綺麗で、後ろで踊っているような楽しさがある。とりあえず語彙力が足りないことが分かった。

君の脈で踊りたかった/ピコン

youtu.beギターやシンセなどの近代的な音は少し解像度が低く感じるからか、ボカロ曲には合ってないように感じた。しかしこの曲は良い感じに聴けた。やはり落ち着いた暗めの曲が合っている。

クロイツェルソナタ/ベートーベン

凄く良い。目を瞑って聴けば、ヴァイオリンとピアノがどの辺にあるか想像できてしまう。触発されて小説を書いてしまいそうだ。

問題は価格

筆者はSHENZHENA Audioで2500円ほどで購入した。送料が無料だったので、本体の品質も考えればかなり安く感じる。しかし、日本で正規販売される際の価格は4000円前後と、かなり高くなってしまっている。日本には実売4000円で買える強敵、final E3000がいるため、少し厳しいかもしれない。

仮に他人にどちらか1本をすすめるとするとCHUとE3000のどちらを勧めるだろうか。個人的な好みではE3000を選びたいところだが、E3000はドライバのハンダ付けが雑で断線しやすいという持病があるのでCHUを勧めると思う。20ドルのイヤホンが4000円で販売されるというと高いと感じるが、筐体の高級感も、音質もその価格帯で十分勝負できるレベルだろう。

MOONDROP CHU

【改造】ダイソー300円スピーカーをバックロードホーン化した

スピーカー作りたい

ダイソー300円スピーカー

筆者はスピーカー依存症なので定期的にスピーカーを作らないと禁断症状が出ます。最近は土日でさえレポートに忙殺されていたので作れませんでしたが、ようやくゴールデンウィークになって時間ができたのでダイソーの300円スピーカーでバックロードホーンスピーカーを作ることにしました。

300円スピーカー

音は... 300円だから...

スピーカーを作るとすると、必ず必要になるスピーカーユニットを摘出するためにダイソースピーカーを購入。スピーカー自作初心者にはダイソースピーカーがおすすめ。安いし、元がゴミ音質だからエンクロージャー(箱の部分)による違いも分かりやすい。

(あと、タイトルに「ダイソー」って入るだけで取っ付きやすいのか、動画や記事が伸びやすいからというメリットもある)

スピーカー分解

分解は簡単

裏面からネジを外して300円スピーカーを分解した。ハンダを溶かすのが面倒だったので配線をカットしてスピーカーユニットを摘出。以前購入した時とは微妙に仕様が変わっていて、ハンダの上にグルーガンが盛られていた。

ダイソーのスピーカーユニット

外したユニットがこれ。結構磁石が大きくて、このサイズのPCスピーカーとしては結構いいものが使われている。下の画像は同じような形状のPCスピーカーから取り出したもの。販売価格はダイソーのものの数倍のはずだが、見るからに貧弱なユニットが使われていた。300円でこれよりいいものが使われているのは凄い。

別のスピーカーのユニット

エンクロージャーの製作

エンクロージャーとは

エンクロージャーとは、スピーカーの箱の部分のこと。シンプルな密閉型、バスレフ型、パッシブラジエーターのついたものなど様々な種類がある。今回は市販されているものは少ない「バックロードホーン型」で製作しようと思う。

バックロードホーン型

バックロードホーン型とは、ユニット背面に1~5mほどのホーンがあり、そのホーンを通ってユニット背面から出る逆位相の音が前に出てくるというもの。ホーンの長さが半波長と一致する音は、ユニットの前面から出る音と合わさって増幅される。今回のように小さいユニットだと出しにくい、低音などが増幅されるように設計すれば、小さなユニットや非力なアンプでも迫力の音が鳴らせるはずだ。

バックロードホーンの設計

下の方にリンクを貼っているサイトを参考にさせて頂きました。

計算例として筆者のものを載せておこうかと思ったけど、紙を家に忘れてくるという痛恨のミス。次帰った時に載せます。

落書き

計算式を元にエンクロージャーを設計。CADで作るのが面倒だったから手書きでやったら結構ミスしてた。修正の手間を考えたらCADで書いた方が楽だったな。

spc.jpn.org

kanon5d.web.fc2.com

kanon5d.web.fc2.com

材料の切り出し

MDF(6枚重なってる)

ダイソーの300x400のMDFを6枚購入。300円スピーカーと合わせて990円で1000円札で払いやすいという理由で6枚にしたが、作ってみるとぴったりだった。

左右2個分のパーツ

必要なパーツを切った。30枚以上あるので手鋸では結構大変。次やるときはテーブルソーとか買おうかな。

加工

ホールソー便利

表面の板にはスピーカーユニットを取り付ける穴と、ホーンの出口となる穴をあけた。前に作ったときはユニットの穴をあけるのに小さいドリルで大量の穴をあけて、最後に必死でやすりがけをするという手段を使ったので1時間弱かかった。さすがに今回はホールソーを買っておいたので10分で終了。マジでホールソー神。今までの苦労はなんだったのだろう。

H&H 木工用7枚刃ホールソー

ブランド:三共コーポレーション Amazon 楽天

 

他にも、背面のスピーカーターミナル取り付け部分や、内部の配線用の穴などをあけた。

接着

ここまで来たら形が見えてくるから楽しい

木工用ボンドでMDFを接着。枚数が多いのでそこそこ時間がかかった。手で加工した板なので結構誤差があったので、結構な数の本を載せて圧着。本だけはたくさんあるので重しには困らない。

側面と底面の板以外を接着したところで、配線作業に移る。

配線など

配線

ダイソースピーカーとターミナルの金具をスピーカーケーブルにはんだ付け。ターミナルの取り付けが大変だったので、背面の板を接着する前に配線すべきだった。

吸音材の効果は... よく分からない

これまたダイソーで購入したキルト芯を吸音材として入れた。この時点では少し少なめだったので、後で試聴しながら増やした。

スピーカーユニット取り付け

スピーカーユニットはキーボードを分解した時に余ったネジで固定。リユースは環境とお財布に優しい。

これぞバックロードホーン

接着してしまうと見れなくなるので、写真を撮っておく。ネジ止めも考えたが、隙間が開きそうなので接着することにした。

接着2

ほぼ完成

側面の板を接着した。こうなってしまうと、中に手を入れることはできないので、接着する前に動作確認は必須。

これでほぼ完成。早速試聴してみよう。

完成&計測

完成

新品のスピーカーユニットで作ったので軽くエージングをした。エージングが必要かは分からないが、やっても悪くなることはないのでとりあえずやった。変化はあったような気がするが、プラシーボ効果かもしれない。

先日、スマホアプリで手軽に周波数特性が計測できると知ったので試してみた。PCでWaveGeneを使って低音から高音まで鳴らし、それをスマホのKRK Audio Toolsで計測。

周波数特性

結果はこんな感じ。小径ドライバーなので、高音に山が出来ているのは当然だろう。8KHz以上はだだ下がりなのは残念。やはりダイソースピーカーで音楽を楽しむことは出来なさそうだ。

また、300Hz前後に山が出来ていることが分かる。300Hzの音の波長は、およそ1.14m。ホーンの長さは1.17m程度なので、位相の反転はできない音域であり、設計上は想定していなかった効果である。共振などの影響かもしれない。

しかし、バックロードホーンの影響らしきものも見ることができる。計算上、逆位相の音をホーンで位相反転できるのは波長の1/2が1.17m程度になる150Hz、3/2波長がそのくらいになる450Hzである。グラフでこれらを確認すると、一応山が出来ている。誤差のように見えるかもしれないが、何度計測しても150Hz、(300Hz、)450Hzで山ができた。

音質

バックロードホーンスピーカー

PCスピーカーと置き換えて少し使ってみたが、使用できるレベルの音は出ていると感じた。ダイソースピーカーなんて元の状態ではとても聞けたものではないので大きな進化だ。

少し聞いた感じでは、非常にクリアな音が出ていると感じる。しかし、よく聴くと、少し反響しているかもしれない。低音はフルレンジ一発のスピーカーとしては十分出ていると思うが、少し迫力が足りないと感じる。ホーンをもう少し長くして低音側に寄せてもいいかもしれない。逆に高音は、ドライバーの限界で8Khz程度から出ていないのが気になる。音楽を聴くには役不足だ。

音場は予想してたよりも広い。しかし、スピーカーユニットとホーンの出口が離れすぎていて少し違和感がある。

あまり良い評価はしていないが、ダイソーの300円スピーカーと比較すると、全く別物というレベルまで音が良くなっている。その分普通のスピーカーと比べてしまうため評価が下がっているだけだ。

後書き

今回は基本に忠実にバックロードホーンスピーカーを製作してみた。あまりお金をかけた訳ではないが、そこそこのスピーカーが作れて、バックロードホーンらしい変化を見ることができたので満足である。次は少し手を加えたバックロードホーンスピーカーを製作したい。

あと、今回手を付けなかったアンプ部分も改造してみたい。時間がないのでいつになるかは分からないが

yeedi vac 2 proレビュー「全部入りロボット掃除機が39990円~で買えるの?!」

前書き

今回は

以前yeediモップステーションという筆者よりは役に立つロボット掃除機をレビューした。その時の記事が読みにくかったため、今回はそうならないように不要な情報は端折り気味で書こうと思う。もし読んでいて「ここが気になる!」等あれば、遠慮なくコメント欄やお問い合わせ、Twitterなどでご質問ください。

yeedi vac 2 proとは

昨年販売されたモップステーション

今回レビューする掃除機が「yeedi vac 2 pro」... なのだが、日本人にはあまり聞き馴染みのないメーカーなので、先にメーカーについて少し説明しておく。yeediとは、2019年に設立された新参メーカーで、昨年クラウドファンディングサイトのMakuakeにて日本に進出した。そのMakuakeでは、yeedi モップステーションがロボット掃除機部門において歴代2位となる約4650万円の支援を得た。日本進出1台目でこれだけ注目されたというのは、やはりその商品力が高いからだろう。

これが今回レビューするvac 2 pro

そして、そのyeediが次に持ってきたのが今回レビューするvac 2 proである。名前から分かるかもしれないが、一応2代目だ。初代vacは日本未発売であるが、先代モデルがあったという情報だけで、多少の安心感があると思うのでここで書いておく。基本的な機能は吸引(使うと3D認識技術などの凄さが分かるけど)で、モップがけ機能に特化しているモップステーションと比べると、至って普通のロボット掃除機と言える。このシンプルなロボット掃除機で新参メーカーがどれだけのシェアを獲得できるのか見ものだ。

製品はyeedi様よりご提供いただきました。記事に関して制限は受けていないので、いつも通りレビューさせていただきます。

開封&組立

vac 2 pro

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漂う白物家電

掃除機本体は、特に高級感もなく、格別安っぽくもない。至って普通の見た目をしているのに、カメラなどのバランスがよく、可愛いという感覚を覚えてしまうのは何故だろうか。無駄にカッコいいよりも生活に馴染んでくれそうだ。まあ気分の話だが。

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安っぽさはない

開閉部分や裏面のブラシなどを見る限り、つくりはしっかりしている。サスペンションの可動範囲も広いので、多少の段差なら余裕だろう。

上の蓋を開けた状態

ダストボックスは上の蓋を跳ね上げてアクセスできる。下側から取るタイプよりも簡単だ。

集塵ステーション

自動集塵ステーションは無しも選べるが、個人的には絶対ありを選ぶべきだと思っている。これがあれば完全に掃除から開放される。

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私の代わりにゴミを集めてくれるステーション

集塵ステーションは2分割で届くため組み立てる必要がある。と言っても、ネジを3箇所止めるだけなので大した手間はかからない。

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シンプルなデザイン

上の蓋を押すと開く。ゴミ箱感が凄いが、ここは60日に1回しか開ける必要はないらしい。紙パックがどれだけ持つのかはまだ分からないが、交換時期が来たら追記しようと思う。

いざ出陣

アプリの準備

jp.yeedi.com本体だけで使うより、スマホアプリから操作した方が便利なので、yeediの公式アプリをインストールし、vac 2 proと接続した。アプリを使うと、清掃範囲などの細かな設定ができたり、消耗品の交換時期が見れたりする。本体だけでも清掃は可能だが、機能を余すことなく使いたければアプリを入れた方がいいだろう。

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この画面でフリーズした

このyeediのアプリですが、筆者の試した段階では、Android版が少し不安定だった。この辺は販売が開始される頃には改善されていると願おう。ついでに日本語翻訳ももう少し自然になればいいな。

マッピング

最初にマッピングする必要がある。マッピングとは、部屋の間取りや家具の位置を把握して地図を作る作業のこと。マッピングの前に掃除して欲しい部屋のドアを開け、ぶつかったら困るものやコードは片付けておこう。

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マッピング

マッピングは一度部屋を走らせるだけ。自分で部屋中を掃除しながら探索するため、基本的に人間が手を貸す必要はないが、一度目の掃除は何か問題が起きる可能性があるから見守ってあげよう。筆者がやった時はコタツの電源コードに引っかかった。袋打ちコードが苦手なのかもしれない。

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左右で別の部屋

襖を全開にしてマッピングしたら2部屋が1部屋として認識されてしまった。昔ながらの襖を開け放せる家屋の場合は、襖を全部開けずにマッピングした方が良さそうだ。

モップパッド

さて、マッピングが終わったので実際に掃除させてみよう。とはいえ、マッピングと同時にゴミを吸っているので、既に部屋は綺麗だ。そこでモップ機能を使ってみることにした。

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水タンク

モップパッドを水で絞ってタンクに取り付け、タンクに水を入れて本体に取り付けた。。

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取り付けは簡単

モップパッドは面ファスナーで固定するタイプ。スライドさせるタイプなどと比べると取り付け、取り外しが容易にできる。こういう細かい部分が面倒だと最終的に使わなくなるのでありがたい。

実際に掃除

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掃除の前にコタツの周りをモップ掛け禁止にした。理由は筆者が寝転がっていたからだ。このレビューをしているときはまだ寒かったのでコタツから出られなかった。

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モップの振動

アプリから掃除を開始。「どうせモップ掛けって言っても濡れ雑巾引っ張るだけでしょう。」そう思っていたが、使ってびっくり。めっちゃ震えている。これなら汚れも落ちるだろう。

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濃い水色が掃除したところ

掃除は、最初に部屋の周りを一周し、その後中央を丁寧に塗りつぶしていく方式。部屋の間取りや3D認識が優れているため掃除はとても効率的だ。

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壁際

壁などは認識して回避し、壁と絶妙な距離を保ちながらブラシで壁際のゴミを掻き出す。低価格なロボット掃除機だが、制御は非常に安定している。

しかし、一か所苦手な場所があった。電気カーペットのコントローラーが、バンパーにぶつからず、乗り越えることもできないという絶妙な高さだったため何度も衝突していた。でも無理して乗り越えて引っかかるということはなかったので特に問題はない。

清掃にかかる時間は2部屋で30分弱だった。マッピングを含めて2回動かしたが、バッテリーは半分も使わなかったので、段差がなければ家中掃除できそうだ。ちなみに、vac 2 proは5200mAhの大容量バッテリーを搭載している。

吸引

ゴミをどれだけ吸い取れるかの指標となる、負圧は最大で3000Paだ。ブラシも上等なものが付いているため、カーペットなどの掃除も余裕だろう。フローリングなら吸引力は最弱で問題なかった。

掃除後

youtu.be集塵ステーションに戻ると、すぐにゴミが吸い出される。この機種に限った話ではないが、この時の音がかなり大きいので集合住宅だと気になるかもしれない。モップパッドを付けていないときはここで掃除終了だ。コタツに入ってアプリをポチポチしていたら掃除が終わっている。便利な時代になったものだ。

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集塵ステーションスゲー

掃除後の本体のダストボックスはめっちゃ綺麗だった。普通のロボット掃除機を使ったことのある方なら分かると思うが、手作業でゴミを捨ててもここまで綺麗にはならない。

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...こんなに汚かったのか

モップパッドはかなり汚れていた。あまり見たくないが、汚れがこんなに落ちたことを喜ぶべきなのだろう。これは手作業で洗う必要がある。まあこのくらいならやってあげよう。

まとめ

本体だけなら39990円と低価格帯に属する掃除機だが、吸引力、3D認識技術、バッテリー容量など、どれもワンランク上のレベルで作られている。ヒンジやモップパッドなどつくりもよく、そつのないロボット掃除機だった。レビュー記事なので、悪い部分を書くことが必要だと思うのだが、特に思い浮かばない。強いて言えばアプリの安定性だが、おそらく販売される頃には改善されているだろう。

しかし、今回使ってみて一番印象に残ったのは自動集塵ステーションの便利さだ。やはり一切ゴミに触れずに掃除を終えられるというのは、精神的にもアレルギー的にもありがたい。自動集塵ステーションがセットだと、1.5万円ほど高くなってしまうが、その価値は絶対にあると感じた。

Good Point
  • 吸引、制御、バッテリー容量、どれをとっても優秀
  • 自動集塵が便利
  • マジで自動集塵便利
  • とにかく自動集塵が便利
Bad Point
  • アプリの安定性が微妙

Makuakeで販売中

今回レビューさせて頂いたyeedi vac 2 proは、現在クラウドファンディングサイトのMakuakeにて販売中です。少しでも気になった方は是非確認してみてください。

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