前書き
今回は
以前yeediモップステーションという筆者よりは役に立つロボット掃除機をレビューした。その時の記事が読みにくかったため、今回はそうならないように不要な情報は端折り気味で書こうと思う。もし読んでいて「ここが気になる!」等あれば、遠慮なくコメント欄やお問い合わせ、Twitterなどでご質問ください。
yeedi vac 2 proとは
今回レビューする掃除機が「yeedi vac 2 pro」... なのだが、日本人にはあまり聞き馴染みのないメーカーなので、先にメーカーについて少し説明しておく。yeediとは、2019年に設立された新参メーカーで、昨年クラウドファンディングサイトのMakuakeにて日本に進出した。そのMakuakeでは、yeedi モップステーションがロボット掃除機部門において歴代2位となる約4650万円の支援を得た。日本進出1台目でこれだけ注目されたというのは、やはりその商品力が高いからだろう。
そして、そのyeediが次に持ってきたのが今回レビューするvac 2 proである。名前から分かるかもしれないが、一応2代目だ。初代vacは日本未発売であるが、先代モデルがあったという情報だけで、多少の安心感があると思うのでここで書いておく。基本的な機能は吸引(使うと3D認識技術などの凄さが分かるけど)で、モップがけ機能に特化しているモップステーションと比べると、至って普通のロボット掃除機と言える。このシンプルなロボット掃除機で新参メーカーがどれだけのシェアを獲得できるのか見ものだ。
製品はyeedi様よりご提供いただきました。記事に関して制限は受けていないので、いつも通りレビューさせていただきます。
開封&組立
vac 2 pro
掃除機本体は、特に高級感もなく、格別安っぽくもない。至って普通の見た目をしているのに、カメラなどのバランスがよく、可愛いという感覚を覚えてしまうのは何故だろうか。無駄にカッコいいよりも生活に馴染んでくれそうだ。まあ気分の話だが。
開閉部分や裏面のブラシなどを見る限り、つくりはしっかりしている。サスペンションの可動範囲も広いので、多少の段差なら余裕だろう。
ダストボックスは上の蓋を跳ね上げてアクセスできる。下側から取るタイプよりも簡単だ。
集塵ステーション
自動集塵ステーションは無しも選べるが、個人的には絶対ありを選ぶべきだと思っている。これがあれば完全に掃除から開放される。
集塵ステーションは2分割で届くため組み立てる必要がある。と言っても、ネジを3箇所止めるだけなので大した手間はかからない。
上の蓋を押すと開く。ゴミ箱感が凄いが、ここは60日に1回しか開ける必要はないらしい。紙パックがどれだけ持つのかはまだ分からないが、交換時期が来たら追記しようと思う。
いざ出陣
アプリの準備
jp.yeedi.com本体だけで使うより、スマホアプリから操作した方が便利なので、yeediの公式アプリをインストールし、vac 2 proと接続した。アプリを使うと、清掃範囲などの細かな設定ができたり、消耗品の交換時期が見れたりする。本体だけでも清掃は可能だが、機能を余すことなく使いたければアプリを入れた方がいいだろう。
このyeediのアプリですが、筆者の試した段階では、Android版が少し不安定だった。この辺は販売が開始される頃には改善されていると願おう。ついでに日本語翻訳ももう少し自然になればいいな。
マッピング
最初にマッピングする必要がある。マッピングとは、部屋の間取りや家具の位置を把握して地図を作る作業のこと。マッピングの前に掃除して欲しい部屋のドアを開け、ぶつかったら困るものやコードは片付けておこう。
マッピングは一度部屋を走らせるだけ。自分で部屋中を掃除しながら探索するため、基本的に人間が手を貸す必要はないが、一度目の掃除は何か問題が起きる可能性があるから見守ってあげよう。筆者がやった時はコタツの電源コードに引っかかった。袋打ちコードが苦手なのかもしれない。
襖を全開にしてマッピングしたら2部屋が1部屋として認識されてしまった。昔ながらの襖を開け放せる家屋の場合は、襖を全部開けずにマッピングした方が良さそうだ。
モップパッド
さて、マッピングが終わったので実際に掃除させてみよう。とはいえ、マッピングと同時にゴミを吸っているので、既に部屋は綺麗だ。そこでモップ機能を使ってみることにした。
モップパッドを水で絞ってタンクに取り付け、タンクに水を入れて本体に取り付けた。。
モップパッドは面ファスナーで固定するタイプ。スライドさせるタイプなどと比べると取り付け、取り外しが容易にできる。こういう細かい部分が面倒だと最終的に使わなくなるのでありがたい。
実際に掃除
掃除の前にコタツの周りをモップ掛け禁止にした。理由は筆者が寝転がっていたからだ。このレビューをしているときはまだ寒かったのでコタツから出られなかった。
アプリから掃除を開始。「どうせモップ掛けって言っても濡れ雑巾引っ張るだけでしょう。」そう思っていたが、使ってびっくり。めっちゃ震えている。これなら汚れも落ちるだろう。
掃除は、最初に部屋の周りを一周し、その後中央を丁寧に塗りつぶしていく方式。部屋の間取りや3D認識が優れているため掃除はとても効率的だ。
壁などは認識して回避し、壁と絶妙な距離を保ちながらブラシで壁際のゴミを掻き出す。低価格なロボット掃除機だが、制御は非常に安定している。
しかし、一か所苦手な場所があった。電気カーペットのコントローラーが、バンパーにぶつからず、乗り越えることもできないという絶妙な高さだったため何度も衝突していた。でも無理して乗り越えて引っかかるということはなかったので特に問題はない。
清掃にかかる時間は2部屋で30分弱だった。マッピングを含めて2回動かしたが、バッテリーは半分も使わなかったので、段差がなければ家中掃除できそうだ。ちなみに、vac 2 proは5200mAhの大容量バッテリーを搭載している。
吸引
ゴミをどれだけ吸い取れるかの指標となる、負圧は最大で3000Paだ。ブラシも上等なものが付いているため、カーペットなどの掃除も余裕だろう。フローリングなら吸引力は最弱で問題なかった。
掃除後
youtu.be集塵ステーションに戻ると、すぐにゴミが吸い出される。この機種に限った話ではないが、この時の音がかなり大きいので集合住宅だと気になるかもしれない。モップパッドを付けていないときはここで掃除終了だ。コタツに入ってアプリをポチポチしていたら掃除が終わっている。便利な時代になったものだ。
掃除後の本体のダストボックスはめっちゃ綺麗だった。普通のロボット掃除機を使ったことのある方なら分かると思うが、手作業でゴミを捨ててもここまで綺麗にはならない。
モップパッドはかなり汚れていた。あまり見たくないが、汚れがこんなに落ちたことを喜ぶべきなのだろう。これは手作業で洗う必要がある。まあこのくらいならやってあげよう。
まとめ
本体だけなら39990円と低価格帯に属する掃除機だが、吸引力、3D認識技術、バッテリー容量など、どれもワンランク上のレベルで作られている。ヒンジやモップパッドなどつくりもよく、そつのないロボット掃除機だった。レビュー記事なので、悪い部分を書くことが必要だと思うのだが、特に思い浮かばない。強いて言えばアプリの安定性だが、おそらく販売される頃には改善されているだろう。
しかし、今回使ってみて一番印象に残ったのは自動集塵ステーションの便利さだ。やはり一切ゴミに触れずに掃除を終えられるというのは、精神的にもアレルギー的にもありがたい。自動集塵ステーションがセットだと、1.5万円ほど高くなってしまうが、その価値は絶対にあると感じた。
- 吸引、制御、バッテリー容量、どれをとっても優秀
- 自動集塵が便利
- マジで自動集塵便利
- とにかく自動集塵が便利
- アプリの安定性が微妙
Makuakeで販売中
今回レビューさせて頂いたyeedi vac 2 proは、現在クラウドファンディングサイトのMakuakeにて販売中です。少しでも気になった方は是非確認してみてください。