CPUグリスは歯磨き粉で代用できるのか?クリニカで検証してみた
CPUグリスとは
CPUとクーラーの間に塗るもので、熱を伝える役割があります。中古のノートパソコンなどは、これを塗り替えるだけでも性能が上がることがあります。しかし、これが高い。見た目が似た歯磨き粉なら安くてたくさん買えるので、代わりに歯磨き粉を塗ってみることにしました。
検証機
この時にメインで使っていたノートパソコンを実験台にしました。ThinkPad E520で、CPUはi5 2520Mです。使用した歯磨きはクリニカアドバンテージのソフトミントです。
実験開始
塗布
分解して塗ってみました。見た目は割と普通です。
起動
ノートパソコンを組み立てて起動してみました。いつもよりファンが回っているといったことはなく、普通に動きました。普段と違うのは排気口からスースーする匂いが漂ってくることだけ。
CINEBENCH
とりあえずシネベンチR20で性能が落ちていないか確かめてみます。スコアは521ptsでした。調子のいい時で540ptsなので誤差の範囲ですね。
シネベンチを回しているときは温度が95℃くらいで、たまにクロックが落ちているので、完璧に冷えているわけではないようです。でもこれは普通のCPUグリスを塗っていても同じなので、歯磨き粉が原因ではありません。(Celeronからi5にCPU換装したら排熱が追い付かなくなった)
数日使用
CPUグリスに戻すのが面倒だったのでそのまま数日使ってみました。ゲームや動画編集など、結構ハードに使っていたら数日で異変が...
これは酷いww 流石にここまでクロックが落ちまくってたら体感できます。
この状態でシネベンチを回すと、スコアは285ptsまで落ちていました。歯磨き粉は劣化が早いようです。
状態確認
分解して確認してみると、案の定歯磨き粉はカピカピになっていました。
結論
少しなら普通に使えるので、動作確認くらいなら歯磨き粉でもなんとかなるかなと思います。しかし長時間の使用には向いてないので大人しくCPUグリス買いましょう。
※真似しないでください。