打倒国産メーカー?!王道オフィスチェア「FlexiSpot c2」をレビュー

まえがき
FlexiSpot様よりオフィスチェアを提供して頂いたので、久しぶりにはてなブログの方を更新してみます。
YouTubeの方にも投稿しているので、動画で見たい方はそちらをご覧ください。
製品概要

今回レビューするのはFlexiSpot C2。流行りの全部載せコスパモデルとは異なる、シンプルなオフィスチェアである。 以下のようなポイントがあり、座った状態での快適性を重視する場合におすすめできる。
- 腰、背中を面で支えるバックレスト
- 420mmまで下がる座面高さ
- 肉厚なモールドウレタンの座面
- 5年保証
公式HP、商品ページは↓から
開封

人間が入れるぐらい大きな箱で到着。重さも考えると、玄関で開梱して運ぶべき。撮影するためにそのまま運んだが、腰が死にそうになった。

本体はアームレスト×2、バックレスト、座面、脚フレームが部品で入っているので、組み立てが必要。締めるネジは4つ、使う工具は六角レンチ2本だけなので、あまり時間はかからない。
組立

アームレストの取付。座面を段ボールに載せると作業しやすい。力いっぱい締めると幅を調整しにくくなるので、適度なトルクで締める必要がある。

続いてバックレストの取付。2本のネジで固定するだけ。

ここからは脚フレームの作業。めちゃくちゃ滑らかに回るキャスターを取付る。精度は安定しているのか、5個ともスムーズに圧入できた。

最後にシリンダーと座面を載せたら完成。
外観

フットレストや独立したランバーサポートがないため、見た目はシンプルで、これぞオフィスチェアって感じ。

カラーバリエーションはなく、ブラックしか選択肢はない。ブラックではあるが、座面のファブリック素材は少し青緑がかっていて、背もたれのメッシュもグレーっぽいので真っ黒ではない。脚フレームがアルミむき出しということもあって、全体的に明るい印象だ。圧迫感が減るので、部屋が狭い筆者には嬉しいポイント。

アームレストは写真だと安っぽい樹脂製に見えるかもしれないが、弾力のある素材でできていて、質感は高い。

脚フレームはアルミダイキャストで、強度は高そう。少し研磨が雑なので、機械科卒の筆者は耐水ペーパーとコンパウンドで磨きたくなる。
各部詳細
調整幅は実測値で記事の最後に記載しておくので、細かい数値が知りたいという方はそちらをご覧ください。
座面

座面は厚さ5cmのモールドウレタンで、座ると結構沈み込む。体重を分散してくれるので、長時間座っていても快適。

420mmから505mmという、海外メーカーとしては低い高さ調整に加えて、前後にも50mm動かすことが可能。
バックレスト

一見シンプルな背もたれ部分は、特に腰の部分が立体的になっている。腰の部分を前後に調整することができるので、腰から背中にかけて面で支えることができる。座面の前後調整もあるので、それぞれの体格に合わせることができるはず。

シンクロロッキング機能も付いていて、左のノブでロックを解除すれば130度まで後ろに倒すことができる。右のノブを回すことで、強弱も調整可能。いずれも無段階ではない(ロッキング: 4段階、強弱: 6段階)のが少し残念。
アームレスト

アームレストは高さ、幅、角度、前後の4Dで調整可能。高さもレバーで簡単に変更できるのが便利。動画編集、ゲーム、読書など作業に合わせて調整している。幅も簡単に調整できるのだが、これは一番狭い状態から動かしてないかな。
ヘッドレスト
ヘッドレストは高さ、角度共に調整可能。尚、ヘッドレストなしにすることはできない。ないよりは嬉しいかな。オプション料金にしてるメーカーもあるし、
使用レビュー
ちょうどお盆休みだったので、家に引きこもって長時間使用してみた。
良い点

その中で一番良いと感じた点は、バックレストの構造。独立ランバーサポートを使わずに腰を支える構造が背中から腰まで面で支えてくれるので、一か所に負担がかかることがなくてとても快適。

座面の前後や腰の部分の調整ができるので、体格を問わずこの恩恵を享受できると考えられる。筆者は小柄な方なので、海外メーカーでしっかりフィットするというのは嬉しい。幅はもう少し狭くても良いが...
また、5年保証するというだけあって、各部の構造にも不安感がなく、安心して体重を預けられると感じた。
悪い点
細かい部分まで見ると、海外メーカーだなぁと思うところはあった。

例えば、樹脂成型品のバリ、最初の動きの渋さ、アルミの仕上げなど。
バリに関しては、アームレストにバリがあったのだが、組んでしまうと見えないので、特に問題はない。動きの渋さは、ロッキングのノブのことである。最初は少し固いと感じた。しかし、使っていると滑らかに動くようになったので、いっそ最初にクルクル回してしまえばいいかもしれない。アルミの仕上げは、価格なりといった感じだ。
このような細かい部分を気にするなら国産メーカーのチェアを買うべきだと思う。
但し、電動昇降デスクの時も思ったのだが、FlexiSpotは雑な部分は確かにあるが、使用するうえで問題になるような場所はしっかり作っているように思える。そのため、強度などは心配していない。
まとめ

たくさん機能がついて〇万円!みたいな格安チェアが増えてきた中で、C2はオフィスチェアとしての基本機能を重視していて、着座姿勢での快適性や信頼性を重視する方にはとても良い選択肢である。
海外メーカーのチェアが国産メーカーの土俵に入ってきたと感じる一脚だった。
公式HP、商品ページは↓から
サイズ
ここからは各部の実測値を記載するが、筆者がスケールで測定したデータなので、誤差を含むことをご了承いただきたい。
座面
幅は500mm、奥行きは485mm。前後の調整幅は50mm。
座面高さは一番高い部分で430mmから520mm。クッションが厚く、沈み込みが大きいので、実際にはもう少し低く感じる。
アームレスト
単体での幅は前側で90mm。アームレスト間の距離(内側から内側)は455mmから510mmまで調整可能。
前後調整は50mmで、6段階。角度は画像の向きと内向き、外向きの3段階。
座面からの高さは190mmから265mmの7段階。
脚フレーム
半径350mm(キャスターを含まない)
キャスターの直径は60mm。
