ウォークマンで再生できるプレイリストを作成「M3U Dropper」
ウォークマンのプレイリストを作る方法
ウォークマンで再生するプレイリストを作る方法は、主に3つあります。
ウォークマン上で作成
ウォークマンで曲を選択し、一つずつプレイリストに追加する方法です。曲数が多くないならこれで十分ですが、数十曲となるとめんどうです。
Music Center for PCを使う
SONYが提供しているメディアプレイヤーソフトです。iTunesのようにWalkmanと連携させることができます。そこらのフリーソフトと比べても完成度が劣っているのでできれば使いたくありません。
M3Uファイルで作成
M3U8という形式でプレイリストを作成し、ウォークマン上に保存すればプレイリストとして再生できます。今回はM3U Dropperというフリーソフトを使用して作成します。
M3Uファイルとは
プレイリストを記述したファイルの形式で、ほとんどの音楽再生ソフトで使用できます。音楽データが入っている場所を示す目次のようなものなので、単体では存在価値がありません。
作り方
M3U Dropperというフリーソフトを使用します。
音楽ファイルを入れる
M3U Dropperにドラッグ&ドロップでファイルを追加していきます。ウォークマンで使用する場合は、音楽ファイルの階層構造をPCと同じ状態にしておきましょう。
パスの変更
PC上の絶対パスではウォークマンで使えないので、Musicフォルダ内の相対パスにします。
先ず、”パス”の説明をします。パスとは、ファイルが保存されている場所のことです。PCでは、音楽データは以下のようにフォルダに格納されています。
上の図の場合、PCの"C"ドライブの"Music"フォルダの"クラシック"フォルダにピアノソナタ第13番が入っているので、”C:\Music\クラシック\ピアノソナタ第13番”となります。このパスが絶対パスです。しかし、Walkmanの中ではこうではありません。
Walkman上では、ドライブの文字や、フォルダ名がPCと異なるので”C:\Music\クラシック\ピアノソナタ第13番”と書いていても辿り着くことができません。そこで必要なのが相対パスです。少しプレイリストを置く場所を考えてみましょう。
プレイリストはMusicフォルダの中に置きます。この時、プレイリストから見ると、クラシックフォルダの中にあるという情報があれば辿り着くことができます。そこで、不要なところを消すと、”クラシック\ピアノソナタ第13番”となります。これが相対パスです。
相対パスだと、同じ”クラシック\ピアノソナタ第13番”というパスがWalkmanでも使えます。長々と書きましたが、プレイリストをWalkmanでも使えるようにするためには相対パスにする必要があるよという話です。
ということで、読み込んだファイルのパスから不要な部分を削除して相対パスにしましょう。
C:\Music\クラシック\"ファイル名" |
↓ |
クラシック\"ファイル名" |
絶対パスから相対パスにするには、"Edit"の"Global Replace"を使用します。
上に置き換える単語、下に置き換え後の単語を入力します。今回は削除するので下は空白のままでOK。実行すると「\Music\」が「(空白)」と置き換えられ、”C:\Music\クラシック\ピアノソナタ第13番”が”クラシック\ピアノソナタ第13番”という相対パスになります。
ちなみに、「\」と「¥」は同じ意味です。日本語環境だと「¥」が使われることが多いです。
書き出し
"File"の"Create Playlist File"からプレイリストファイルを書き出します。
このようなファイルができていると思います。
ウォークマンに入れる
M3UファイルをウォークマンのMusicフォルダに入れます。
ウォークマンでプレイリストとして再生できるようになっていると思います。